インプラントは、何らかの理由で保存が困難となった歯を抜いて、治療を実施するケースも珍しくありません。その場合、抜歯をしてからしばらく治癒を待たなければならないのですが、「抜歯即時（ばっしそくじ）インプラント」であれば、治療期間を短縮できます。

▼抜歯と同時にインプラントを埋入する

抜歯即時インプラントとは、その名の通り抜歯と同時に人工歯根であるインプラント体を埋入する治療法です。本来であれば抜歯後、数週間から数ヶ月待たなければならないケースでも、その日にインプラント体を埋め込めるため、治療期間が大幅に短縮されます。

▼抜歯即時インプラントの適応条件

抜歯即時インプラントは、すべてのケースに適応できるわけではありません。顎の骨の状態が良好でなければ、安全に処置を遂行できないからです。具体的には、歯周病を患って歯槽骨の破壊が進んでいるようなケースは、従来法を適応した方が安全です。

▼抜歯即時インプラントのメリット

抜歯即時インプラントには、治療期間を大幅に短縮できるというメリットがあります。さらに、傷の治りが早くなるという利点もあるのです。抜歯をした直後というのは、傷を治そうとする力が活発に働いているので、インプラント体の定着にも有利に働きます。

▼まとめ

このように、抜歯即時インプラントは、標準的な施術法ではありませんが、得られるメリットが多いです。抜歯即時インプラントを適応できるかどうかは、検査してみなければわかりません。